紛争当事国からの留学生には切実な問題意識と情報がある。日本のプロフェッショナルなデザイナーには表現技術と公益心がある。この両者を引き合わせることで、世界の人間の安全保障をめぐるリアリティを発信するピースアド(戦争抑止広告)を作ることができるのではないか。もちろんピースアドは「平和礼賛広告」とは違う。具体的に紛争を予防または解決するための戦略を持った機能広告だ。主義主張の多様性を容認する姿勢も崩さない。
digital ピースアド展は、今後も戦争抑止の表現技術を高める実験場として、世界のあちこちで同じ様なことを考えている人たちの礎(クリエイティブコモンズ)になるべく、高品質のピースアドを制作、発信していきたい。
リアルなピースアド展2009は内幸町世界銀行1階ロビーで開催させていただきました。ありがとうございました。
参加してくださったデザイナーのみなさまには厚く御礼申し上げます。忙しい業務の合間を縫って、時間を作り、遠い国の人たちに想いを寄せ、留学生たちの話にじっくりと耳を傾け、参加してくださいました。全くのボランティアで、こんなに素敵なピースアドを作ってくださいました。本当にありがとうございました。学生たち、教員一同、深く感謝しております。今後ともHIKESHIクリエーターとしてぜひ長くおつきあいいただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。