Interview : 学生

修士1年(出身国:マケドニア)

2008年度、世界の軍事費総額は1兆4640億ドルにも達し、その大部分が国連安全保障理事会の常任理事国の軍事費だということを世界の人々は知っているのだろうか。世界の安全保障に大きな影響力を持つ国々がこれほどまでに軍事力に投資している。この総額の数パーセントでも貧困・教育・健康に使うことができたら世界はもっと平和になるのではないか。私はまずその現実を知らせたかった。ピースアドを通じて少しでも世間の人々が現実を知り、興味をもってくれたら。平和への一歩はその「関心」から始まると思う。

修士1年(出身国:イラク)

世界の多くの国々では未だに女性に対する差別や暴力が頻発している。それは大きな人権問題にも発展する可能性がある。人類の半分は女性であり、男性だけでは何も成し遂げることなどできないのだ。私はピースアドを通じて、女性が差別を受けている現実、そして被害を受けている女性の声はけっして表には現れないということを世間に知ってもらいたかった。アラビア語では「偉大なる男性の影に偉大な女性あり」という諺がある。そうであるのならば、なぜ女性たちが差別を受けなければならないのか。私は世間に問いたい。

修士1年(ネパール)

平和への思いを伝えるピースアド。それは紛争解決や戦争反対をうったえるものだけではない。私は母国で問題となっているサイの密猟について訴えたかった。サイはネパールにとって貴重な財産なのだ。サイを守ることで、自然が守られ、人々を穏やかな気持ちにさせてくれる。ピースアドではこのようなテーマでも自由に表現できるところが嬉しい。

Interview - ピースアド展を終えて -

修士2年

最初は自分の作品が大学以外のところで展示されることに複雑な思いだったが、実際の銀座アップルストアや内幸町世界銀行ロビーで開催されたピースアド展に参加し、体験してみて、自分とはまったく異なる世界で暮らしている人たちに、少しは興味をもってもらえたのではないか、と思う。

修士1年

デザイナーの方との共同作業は思っていた以上に難しかった。自分の考えや構想を的確に伝える難しさも痛感したが、お互い試行錯誤を繰り返しながらつくりあげた作品は自分にとって誇りに思えるものとなった。

修士1年

大学院での研究活動は主に、文献や論文を読み、論理的に分析することが多いが、ピースアド制作はそれとはまったく対極にある活動だったので、とても新鮮だった。

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