平和構築、戦争予防、紛争解決活動をする人のこと。具体的には紛争地へ赴き、対立する国家や組織や部族の首長と話し合い、戦争は賢い選択 ではない、話し合いによる解決の方がずっと民のためになる、今は振り 上げた拳を下ろすことが得策だと説明し、了解を得る人のこと。ほとんどが民間人かリタイアした国家元首。NGO活動家やジャーナリストのこともある。以前からも活動していたが、21世紀に入り、活動が活発になった。近年では社会的な認知と支援が求められている。世界にさきがけいち早く戦争を放棄した日本が名称発祥の地。国際社会ではHIKESHIと表記される。政権交代した日本に対しイスラム社会との関係がこじれた西欧社会が期待する目玉政策でもある。
ひけし(HIKESHI)がプロパガンダの毒消しや中和に用いる広告表現物のこと。有志クリエーターによる「表現の寄付」により制作され、戦争予防、紛争解決、貧困解決のため活用される。多国間の有志で画像や文字情報をやりとりするため、パーソナルコンピューターやインターネットの普及により活動が活発になった。
非武装地域のアートディレクター、デザイナー、写真家、コピーライター、イラストレーター、タイポグラファーなどの広告表現制作者が、戦争をとめるため、無償あるいは原価のみの専門技術を駆使し、HIKESHIになる広告表現を緊急提供すること。HIKESHI活動に不可欠。21世紀の戦争抑止力のひとつ。
民主主義の社会では主権在民。主権を活かし政策を選択するためにも国民の知る権利は満たされていなければならない。外交や軍事や紛争や平和構築やHIKESHIの現状を知り、適切な世論が構築され支援がなされるためにも適切な情報公開は必要。知らせないことで維持される平和と、知らせることで積極的に構築された平和では質が違う。21世紀は平和の質が求められている。
HIKESHI 伊勢崎賢治(いせざきけんじ)1957年7月6日生まれ。東京外国語大学地域文化研究科平和構築紛争予防学講座(PCS)教授。NGO・国連職員として現地での紛争処理などに当たった実務家。日本がアフガニスタンSSR(治安分野改革)のDDR(武装解除)事業のリード国(主導国)となった際、国連アフガニスタン支援ミッションの支援を受け、DDRを指揮し、アフガン政府国防省傘下の旧国軍約6万名の武装解除を2年間で完了した。国連シエラレオネ派遣団、国連事務総長副特別代表上級顧問兼部長。国連東チモール暫定統治機構上級民政官。国際連合平和維持局ニューヨーク本部主催DDR特別運営委員会日本政府代表。 |
マエキタミヤコ/前北美弥子1963年生まれ。1986年よりコピーライター・CMプランナー。1997年からブランディング、クリエイティブディレクターとして、NGOの広告に取り組み、2002年に非営利広告メディアクリエイティブ・サステナ設立。雑誌『エココロ』を通して、日々、世の中を環境を意識する社会へと方向づけるために奔走。「100万人のキャンドルナイト」呼びかけ人代表、2005年「ほっとけない世界のまずしさ」キャンペーン実行委員、上智大学、立教大学非常勤講師、2008年より、東京外国語大学 平和構築学(peace & conflict studies)ピースアド担当助教。 |