安全保障への意志と方策をめぐる世論

国際的に、軍隊は「文民統制 シビリアンコントロール」が原則。これは単に「最高権力者が軍人でないこと」だけではない。民主主義の原則に則り、国民の知る権利が満たされた上で、一般市民が判断し、合意した政策に基づいて、選挙という民意によって選出された、民主主義的に由緒正しい指令と統率下で行動する軍隊でなければ、軍隊ではない。日本の場合、国民の判断を仰ぐ以前の、外交や防衛に関して情報公開や情報発信を行き届かせようと努力している段階。 どの国でもピースアドは世論との対話、世論への語りかけでなければならない。強引に世論を誘導しようとすれば、ピースアドではなくプロパガンダになる。そのためにも、ピースアドは常に世論を確認し、世論から「わからなさ(わからない人は自分がわからないということをわからない)」を抽出し、どのわからなさに働きかけることが効率の良いコミュニケーションギャップの打開になるか考え、解としてのピースアドを制作する。 今回はピースアド制作のための基礎情報として、平均的日本人の平和構築に関する意識調査を実施した。(2009年度)

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